「夜明けの色を紡いで」リサ・クレイパス
夜明けの色を紡いで(リサ・クレイパス)
★★★★
19世紀の英国。ロマの血を引く孤児ケヴは、少年闘士として過酷な日々を送っていた。ある日、瀕死の状態で部族から捨てられたケヴは、ハサウェイ家の当主に救われ、一家とともに暮らすようになる。最初は英国人に反発していた彼だったが、心優しい次女ウィンに崇拝にも似た気持ちを抱き、次第に心を開いていく。彼女も純粋なケヴに特別な絆を感じていた。ところが、ウィンを猩紅熱という不幸が襲う。一命は取り留めたものの、床に伏しがちになった彼女はフランスの療養所へと旅立った。療養先からウィンは愛をこめた手紙を送るが、ケヴからの返事はない。彼は自分のような男はウィンにふさわしくないという思にい囚われていたのだ。数年後、健康を取り戻して帰国したウィンが再会したケヴは…。
令嬢×ロマの青年。
病弱なウィンを献身的に支えるロマの血を引く青年ケヴ。
それから数年後、二人の関係は次第に変わり始める・・・。
一途で切なくて心温まる内容。
周りの家族がわちゃわちゃしているのも楽しい。