小説感想ブログ~ロマンスを探して~

小説感想ブログ~ロマンスを探して~

胸キュンなロマンス小説に夢中

「アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う」ゲイル・キャリガー

アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う/ゲイル・キャリガー

 

異界族の存在を受け入れた19世紀のロンドン。この地で突然人狼や吸血鬼が牙を失って死すべき人間となり、幽霊たちが消滅する現象がおきた。原因は科学兵器か疫病か、あるいは反異界族の陰謀か。疑われたアレクシア・マコン伯爵夫人は謎を解くため、海軍帰還兵で賑わう霧の都から、未開の地スコットランドへと飛ぶ―

 

シリーズ第二弾。

うーん、読みにくい!!

訳のせいなのか、自分には非常に読みにくく感じました。

おかげで話も入ってこない。

内容もそこまで好みじゃないかな。

 

 

「冬きたりなば・・・」ベティ・ニールズ

冬きたりなば… /ベティ・ニールズ

★★★★★

 

冬のさなか、病床にあったメグたち三姉妹の母親が亡くなった。家を売って、お金は姉妹で分けましょうという長女の提案に、ロンドンで華やかに暮らす、美しい末娘も大賛成。家を守り、母の看病に明け暮れていた次女のメグは気が重いが、自己主張が苦手で、一言も反論できないままだ。ところが、ふたを開けてみるとなかなか買い手がつかない。誰もこの家を買わないかもしれないわ―と思い始めたころ、長身のハンサムな医師が現れた。メグは胸をときめかせるが、彼は母のために家を探していると言い、メグを見もしなかった。

 

家を売ることになり行き場を失ったヒロイン。

職場を提供したのは、家を買った男だった。

本の薄さに比べ濃い内容。

ヒーロー側の心情が分かりづらいのは残念だが、ページ数に規制があるためか。

懸命に生きようとする姿にウルッときた。

是非、全訳した本で読みたい。

 

 

「不機嫌な教授」ベティ・ニールズ

不機嫌な教授/ベティ・ニールズ

★★★

 

会えば必ず口論になる教授。彼はわたしなど、いなければいいの?最初は、とても楽しみなアルバイトだった。ポリーは、近くに住むサー・ロナルドが募集した、彼の手書き原稿をタイプで清書する仕事に採用され、喜んでいた。ところがその友人で、“教授”と呼ばれるサムの登場で、楽しいはずのアルバイトは、とたんに緊張の連続となった。サー・ロナルドが突然の病で亡くなり、サムの屋敷に住み込んで、清書を最後まで終わらせることになってしまったのだ。彼と同じ家に住み、美しい婚約者には嫉妬の目を向けられる日々に、ポリーは耐え切れず、急いで仕事を終えると屋敷をあとにした。だがサムとの再会は、新しい職場となった病院で不意に訪れた。

 

田舎娘なヒロインといつも不機嫌な教授とのロマンス。

派手な内容ではないが、じんわり心温まるストーリー。

不機嫌だけど、行動は隠しきれない教授にニヤニヤ。

この不機嫌さも、好意ゆえのツンツンだからね。

その後のストーリーがもう少し見たかった。

 

 

「魔女に捧げる誓い」デボラ・シモンズ

魔女に捧げる誓い/デボラ・シモンズ

★★

 

ティーブンは何ひとつ不自由なく暮らしていたが、実際は、日々のつのるむなしさのせいで酒も女も楽しめない。しかもこの厳しい寒さの中、レストランジュ家の姫君ブリードを、ウェールズの館へ送り届けろと父キャンピオン伯爵から言い渡された。始終しかめっ面のブリードは彼をいらだたせるだけの存在だった。だがのろのろと道中を行くに従って、まるで魔力に導かれるがごとく、彼女への好奇心と欲望は、やがて抑えきれないものに…。

 

旅の中で共に信頼しあい、成長していく冒険ロマンスファンタジー

ヒロインがしっかりしていて好感な一方、アル中なヒーローがダメダメすぎて対称的。

どちらかというと、ヒーローの心理的成長劇に感じた。

 

 

「料理番の娘」アン・アシュリー

料理番の娘(アン・アシュリー)

★★★★

 

両親と死に別れて天涯孤独となったエマは、夫婦で宿屋を営む元乳母のもとで、料理番として働いている。あるとき、ロンドン社交界の花形貴族のベネディクトが、長逗留のための荷物をたずさえ、颯爽と現れた。最高の花婿候補として、浅はかな女たちに追いかけ回されることに疲れ、この片田舎で羽を伸ばそうとやってきたのだろう。美しい黒髪にバイオレットブルーの瞳をした彼が持つ品格に圧倒され、エマは思わず華やかな舞踏会で彼にエスコートされる自分を夢想した。だがすぐに、現実の我が身を振り返り、恥ずかしさに頬を染めた。しがない料理番が上流階級の彼に恋しても、惨めな思いをするだけ…。

 

不審死の謎を解くため、地方に訪れたヒーロー。

その村の宿で料理番をしていたのは、美しく聡明な女性だった…。

 

ヒーローが完璧すぎる。

ミステリとロマンス要素がほどよい。

身分差の恋の行方も気になり、最後まで楽しかった。

 

 

「七つの人形の恋物語」ポール・ギャリコ

七つの人形の恋物語ポール・ギャリコ

★★★★

 

少女から大人の女へ。七つの人形が織りなす愛と葛藤の舞台。多重人格を生きる。次代に読みつがれる傑作ファンタジー

 

自殺しようとしていた少女に、七つの人形が話しかけてきた。

人形を介してしか愛情を示せない男と愛を求める少女の物語。

 

多重人格を扱った作品。

読み物としては独特で印象深い作品。

現実にいたらDV男だが、それも一つの人格であり、統合されることで消失していくのだろうか。

映画化されているようで、そちらも気になる。

 

 

「淑女は踊る」ジュリア・ジャスティス

淑女は踊る(ジュリア・ジャスティス)

★★★

 

社交界にもデビューせずに館を切り盛りしてきたグエンだが、愛する父が亡くなると、男爵位を継いだ高慢ないとこから、借金のかたに知人と結婚しろ、さもなくば幽閉すると脅される。あまりの仕打ちに、彼女は親戚の住む町を目指して逃げ出した。いとこの追っ手に見つからないようジプシーの一団に加わり、踊り子に扮して旅するある日、紳士たちが野営地にやってきた。一人の男に視線を注がれ、グエンは警戒しつつときめきを覚える。日が暮れ、かがり火の周囲でダンスが始まると、彼は囁いた。「踊ってくれ…私だけのために」そしてグエンの唇を奪った。

 

弟を守るため、ジプシーに扮して遠縁を頼ったヒロイン。

旅の中出会った男と、パーティーで再会して…。

 

ヒーローの思考回路が最低。

ジプシーを見下しすぎていて、魅力が顔と地位以外ないが、逆に割りきっている感じが面白い。

実際に、男女限らず、自分の価値観押し付ける人いるよね。

ヒストリカルはスパダリ多いけど、ある意味現実的なロマンス。

王道ものが飽きた人に。