「淑女は踊る」ジュリア・ジャスティス
淑女は踊る(ジュリア・ジャスティス)
★★★
社交界にもデビューせずに館を切り盛りしてきたグエンだが、愛する父が亡くなると、男爵位を継いだ高慢ないとこから、借金のかたに知人と結婚しろ、さもなくば幽閉すると脅される。あまりの仕打ちに、彼女は親戚の住む町を目指して逃げ出した。いとこの追っ手に見つからないようジプシーの一団に加わり、踊り子に扮して旅するある日、紳士たちが野営地にやってきた。一人の男に視線を注がれ、グエンは警戒しつつときめきを覚える。日が暮れ、かがり火の周囲でダンスが始まると、彼は囁いた。「踊ってくれ…私だけのために」そしてグエンの唇を奪った。
弟を守るため、ジプシーに扮して遠縁を頼ったヒロイン。
旅の中出会った男と、パーティーで再会して…。
ヒーローの思考回路が最低。
ジプシーを見下しすぎていて、魅力が顔と地位以外ないが、逆に割りきっている感じが面白い。
実際に、男女限らず、自分の価値観押し付ける人いるよね。
ヒストリカルはスパダリ多いけど、ある意味現実的なロマンス。
王道ものが飽きた人に。