「冬空に舞う堕天使と」リサ・クレイパス
冬空に舞う堕天使と(リサ・クレイパス)
★★★★
19世紀の英国。「壁の花」の一人、エヴィーは、とても内気で、口数の少ない娘だった。そんなエヴィーが、放蕩者で知られる美貌の青年貴族、セバスチャンの邸をひそかに訪れ、意外な提案をした。「いますぐスコットランドへ発って、わたしと駆け落ち結婚をしてください」エヴィーは、親友たちにもすべてを打ち明けられないほどの危機に直面していた。交換条件を示して、セバスチャンに頼むしか逃れる方法はなかった。「誘拐事件」未遂を起こすほど貧窮していたセバスチャンは、この取引にのることにした。いままでまったく違う世界に生きてきた2人が、冬のスコットランドに旅立つ。思いがけず感じあうセバスチャンの優しさ、エヴィーの美しさ、魅力。そしてロンドンに戻ったとき、2人には何が…!?
内気令嬢×女たらし貴族。
絶対結ばれなさそうな、相反する二人が次第に惹かれある過程が非常に丁寧。
この手のヒロインは結構珍しい気がする。
人気作のようだが、主役二人よりもサブキャラの方が好き。