「純白の朝はきらめいて」リサ・クレイパス
純白の朝はきらめいて(リサ・クレイパス)
★★★★★
ハサウェイ家の長男レオは、家庭教師キャサリンと犬猿の仲。いつも厳格で地味な装いの彼女が、実は本来の美しい金髪と美貌を隠していたことが判明した。いったい何のためにそんなことを…?秘密を知ろうとすればするほど想いが募り、思わず彼女にキスをしてしまったレオ。キャサリンは初めて経験した甘い情熱に動揺しつつも冷静を装い「なかったことにしましょう」と言って立ち去った。そこへ、一家を揺るがす大問題が。爵位継承者のレオがすぐに結婚して1年以内に子どもを授からなければ、屋敷を没収されてしまうのだ。ただちに花嫁探しの舞踏会が開かれた。妙齢の美しい令嬢が集うなか、レオの視線の先にあるのは物陰に立つ地味な家庭教師だけ。ところが彼女は舞踏会に現われた男性を見るなり、顔面蒼白で会場を飛び出し…。厳格な家庭教師の過去、そして家長レオの決意と結婚の行方は。
子爵×家庭教師。
シリーズを通して次第に心を開いてきた(?)中での、この1冊。
まさに待ちに待った二人の話。
それぞれ過去に心の傷を負いながらも、癒され乗り越えていく姿がよかった。
1冊のみでも読めるシリーズだが、今作に限ってはシリーズを順番に読んでいった方が楽しめる。
巻数を追うごとに二人の関係の変化していき、この巻で主役となった彼らのロマンスは感動もの。