「麗しの男爵と愛のルール―背徳の貴公子」サブリナ・ジェフリーズ
麗しの男爵と愛のルール―背徳の貴公子(サブリナ・ジェフリーズ)
★★★★★
クリスタベルは期せずしてある貴族の手に渡ってしまった“私物”のことで、高級社交クラブのオーナー、バーンのもとを訪れた。皇太子にまつわるその“私物”を取り戻すため、貴族の邸で開かれるパーティにバーンのつてで潜り込むつもりだ。だが招待客のパートナーしか入れないと知り、クリスタベルは彼の愛人になりすますことを提案した。一方、皇太子の隠し子であるバーンは“私物”に興味を抱き、その申し出を受けることにする。野暮な装いのうえ俗世を知らない彼女を、本物の愛人に育て上げるのもまた一興かもしれない…。
皇太子の秘密の手紙を取り戻すため、皇太子の落し胤であるヒーローの愛人としてパーティーに潜入することになった未亡人ヒロイン。
彼の敬語がかなりツボ。
時おり見せる腹黒さとのギャップがいい。
全体を通して、二人の気持ちの変化が丁寧に描かれていた。
愛人の格言が面白く、これだけでも何度も読み返したくなる。