「帰ってきた侯爵夫人」アン・アシュリー
帰ってきた侯爵夫人(アン・アシュリー)
★★★★★
9年ぶりにロンドンの自宅に戻ったジェニファーは決心していた。夫であるロクサム候爵と正式に離婚し、自分の道を歩むのだと。あの日、彼のもとを去ったのは、不貞の罪を決めつけられたから。誤解を解こうにも、夫は固く心を閉ざしてしまった。以後、人の助けも借りて、貧しいけれど幸せな日々を得たのだ。一方、ロクサム侯爵は不信と感概、そして嫉妬に駆られていた。彼が酒にひたって放蕩の日々を過ごしているうちに、幼かった妻は、美しく自信あふれるレディに変身してしまった!秘密めいたその瞳に、どんな過去を隠しているのだ?―。
9年前行方不明になった妻が帰ってきた。
彼女は不義の疑惑の中、姿を消していた。
数年ぶりの再会により、二人の時間が動き出す。
サスペンス要素もあり、非常に楽しめた。
二人の心の揺れ動き、個性的なサブキャラたち、飽きさせない展開等、とても好みな作品。