「伯爵夫人の条件―華麗なる日々」ペニー・ジョーダン
伯爵夫人の条件―華麗なる日々(ペニー・ジョーダン)
★★
パーティ会場で男に言い寄られ、困り果てているジュリアを、サイラス・カボット・カーターは思惑ありげに見つめていた。彼は近い将来、爵位と広大な領地を受け継ぐ名家の御曹司で、常に絶対の自信を持ち、大勢の女性に取り囲まれている。ジュリアが幼い頃から憧れながら、反発も感じていた年上の男性だ。サイラスは「きみもあの男に気があるんだろう?」などと言って軽蔑をあらわにし、違うというなら証明してみせろとたたみかけた。「いったいどうやって?」ジュリアが憤慨して問うと、サイラスは平然と彼女の腰に手をまわし、こんな提案をした。「僕の恋人を演じて、あの男を追い払えばいい」
親友の夫から関係を迫られ、逃れる口実にヒーローと結婚することに。
大嫌いなヒーローに2日足らずで夢中になる展開は感情移入できないが、テンポはいいので中だるみしない。
ヒーローがとても魅力。
シリーズもの?らしいが、読み切りなので問題なし。