「説得」ジェーン・オースティン
説得(ジェーン・オースティン)
★★★★
恋心は分別と良識によってどこまで押さえられるものなのか? おだやかな晩秋の光に彩られた愛の再生の物語。最も美しく、最も繊細な物語
初オースティン作品。
財産のない恋人との結婚に反対され、周りからの説得の末、求婚を断ったアン。
数年後、その元恋人が出世して目の前に現れた…というロマンスもの。
淡々とした文章で、はじめは読みにくさを感じたものの、気がつけばのめり込んで読んでいた。
アンの洞察力、脇役たちの存在、再会した二人の結末…。
派手な内容ではないが、独特の雰囲気がかなり癖になる。