「舞踏室の微熱」デボラ・シモンズ
舞踏室の微熱(デボラ・シモンズ)
★★★★
19世紀初頭のロンドンで、人々はエジプトと名のつくものすべてに熱狂していた。伯爵令嬢ジュリエットもかの地に魅せられ、古代文字の解読に情熱を注いでいる。そんな中、エジプトから帰還した冒険家モーガンが伯爵家に滞在することになった。秘宝で埋め尽くされた舞踏室で、型破りで大胆な冒険家とともに研究にいそしむうち、世間知らずの令嬢の眠れる感情が少しずつ熱を帯びていく。だが二人の密やかな恋が花開こうとするころ、屋敷では秘宝をめぐる謎めいた事件が次々と起きて……。ヒストリカル・ロマンス界稀代の人気作家、RITA賞ファイナリストをついに初邦訳!
冒険者と伯爵令嬢。
エジプトの遺物を巡るロマンスもの。
舞踏室の中でのミステリで、派手さはないものの2人の心の揺れ動きがよかった。