小説感想ブログ~ロマンスを探して~

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「ひそやかな初夏の夜の」リサ・クレイパス

ひそやかな初夏の夜の(リサ・クレイパス)

★★★★★

 

19世紀半ばの英国。アナベルは22歳。貴族の娘とはいえ、家はひどく窮乏していた。社交界にデビューはしていたものの、誰からも求愛されない。アナベルは、上流社会で生きてゆくため、なんとかして貴族の青年と結婚したいと思っていた。愛のない結婚でもかまわない、と。2年後の初夏。アナベルは社交パーティーの「壁の花」3人と知り合う。3人は、アナベルが「意中の人」と結ばれるよう手助けをすることに。しかし、そのパーティーには、貴族ではない青年実業家、サイモンも招かれていた。2年前にアナベルの唇を奪ったサイモン。「貴族ではない」という理由で、アナベルが見下していた青年……アナベルの「夫探し作戦」の行方は?

 

没落貴族×成金の身分差もの。

いろんな意味で内容が濃かった。

貴族身分にこだわるアナベル、金が自分の魅力と考えているサイモン。

中級階級が貴族に台頭し始めるこの時代ならでは。

非常に面白かった。